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<中学受験>塾選び⑤ 塾には向き不向きがある<転塾を考える時>

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 合わない時は迷わずに転塾しましょう 

 

最初はトップクラスの大手塾から試してみましょう、と書きました。

everyday-diary.hatenablog.com

 

ところがこの大手塾、どうしても合わない場合があります。

 合わないとわかった時は、速やかに転塾されることをお勧めします。

一度不信感を持ってしまうと、まず親の方がうまくいきません。

 

気分よく受験に挑むには、

いったん場所を変えるのがいいのではないでしょうか。

「やっぱり」と思えば、また戻ればいいのですから。

一旦出て、また戻ったお子さんもいます。

 

但し、何度も言いますが、5年生になるまでに済ましてくださいね。

 5年生以降になった場合はこちらをどうぞ

everyday-diary.hatenablog.com

 

「合わない」とはどういう状態か?

 

「合わない」を簡単にいうと、

「成績が全く上がらない」または「下がる」こと。

または成績は維持できていても、

維持するための学習量やその方法が大変辛いこと。

 

塾は成績を上げるため、悪くても現状維持のために行っているのですから、

全く上がらない、ましてや下がるのは大問題です。

志望校合格に向けて成績が全く上がらない時、

または急に下がり出した時は塾との相性を疑ってみましょう。

 

お子さんの性格と合うかどうかで、その塾の良し悪しは決まります。

すべての子にとって良い塾などというものはありませんからね。

 

塾の個性・特に注意すべき4点 

 

我が子はどんな塾が合うのか。

この判断は難しいです。

先ずは最初の塾に通っている間に見極め、

もし転塾するとなった時にはそこでの様子を参考にしましょう。

 

特に注意して見ていただきたいのは次の4点。

1、質問がしやすい環境かどうか

2、拘束時間の長さ

3、公開テストの出題傾向

4、宿題の量(お子さんにとって多いか少ないか)

  

1、質問がしやすい環境かどうか

 

質問ができるかどうか。

個人的にはこれが最も大事な項目だと思います。

 

質問がしずらい塾はお勧めしません。

自分で考えず、何でもすぐに質問して解決しようとするのはダメですが、

質問しずらい環境はそれ以上に問題です。

 

中学受験の問題は解法が特殊なので、

わからない時は塾の講師にきくしかありません。

 親が教えられれば良いのですが、中受経験者でもない限り難しいです。

後は個別指導塾に通うか、専門の家庭教師に来てもらうかしかない。

それには結構な金額がかかってしまい、受験の間ずっとという訳にはいかないでしょう。

所属している塾で質問できるかどうかは大変重要なのです。

 

質問のシステムは塾によって大きく異なります。

専用のスペースがあって毎日できる塾、

別に曜日を設けている塾もあります。

なかには質問専用の講師(アルバイトの場合も多い)がいる塾もあります。

昔は、FAXで受け付ける塾もありました。

 

お子さんにとって一番良いシステムを選んであげてください。

 

2、拘束時間は長いほうが良いのか?

 

個人的には「短いほうがよい」と思います。

もちろん短すぎてはだめですが、長すぎるのは困ります。

学年にもよりますが、

5,6年生は夜の9時までに終了するのが一般的ですね。

これを過ぎると、長いなぁと思います。

 

季節講習の受講を強制される塾。

今時こんな塾はないと思いますが、あるとすれば困ったものです。

 

季節講習は受けても受けなくてもどちらでもいいです。

通常の授業がストップする長期休暇は、

苦手を克服するには絶好のチャンスです。

これが自分でできるのなら、季節講習は受けなくても良いです。

(でも6年生は受けたほうがいいかな)

 

いずれにしても、単元強化のためには子供が1人で頑張るしかなく、

自習の時間が何よりも大事になってきます。

 授業をいくら受けてもできるようにはならないのと一緒で、

自習の時間が十分に取れないほど拘束されるのは問題です。

 

拘束時間が長いことが売りの塾もありますが、それは内容によりけり。

授業の後で宿題を見てくれる塾もあるそうですが、これならOKでしょう。

ただ単に集団授業の時間が長いのは「?」だと思います。

 

この「塾の面倒見」ですが、

どちらかと言うと関東はあっさり、関西はどっぷり。

塾にお任せ度も、東西で違うようですね。

 

3、公開テストの出題傾向を見る

 

塾の公開テストにはそれぞれ癖がある

 

どの塾でも2か月に一度、

クラス替えや志望校特訓の資格などを決めるテストがあります。

公開模試とか公開テストなどの名前がついた試験ですが、

この試験で点数が取れないと、ものすご~く辛いです。

クラスは上がれない、特訓コースには入れない、

結果的には、志望校を変更しなくてはならなかったりもします。

 

この試験ですが、塾によって出題傾向が違います。

 

その塾が得意とする中学の入試傾向に合わせている塾もあり、

オーソドックスな出題をしている塾もあります。

 

癖が合わないと点数が取れない子もいる

 

どんな傾向の試験でも器用にこなすお子さんなら問題ありませんが、

我が子のように傾向に左右されるような子は要注意です。

試験の出題傾向に合わなければ、ほんとに点数が取れません。

 

我が子の例で言いますと、

2番目の塾では、最初からずっと算数の点数が取れなくて困っていました。

6年生の6月にクラス落ちからは這い上がったものの、

今度は志望校特訓の資格がどうしても取れない。

 

どうしたものかと悩み、試しにと他塾の公開模試を受けてみました。

・・・1回で特訓の資格が取れました。

しかも算数が良い点数だったので驚きです。

規模も難易度も同程度の塾です。

 

こういう事もあるので、入塾前に公開模試を受け、

もしお子さんがひどく苦手とする出題傾向だった時は、

その塾はちょっと考えた方が良いかもしれません。

ただ試験の傾向に慣れていないことも考えられるので、

判断が難しいところですが。

 

更に嫌なことを言えば、

5年生以降で出題傾向のある塾の試験で点数が取れないという事は、

同じ傾向の中学の試験も、お子さんには合ってないのかもしれないという事です。

我が家もこれで悩まされました。 

 

 

4、宿題の量 

 

宿題の適量は、お子さんのタイプによって様々です。

また、親が学習の進捗状況を把握し、

どこまで宿題の取捨選択をしてあげられるかにもよります。

 

多すぎても少なすぎても、親が大変になります。

でも個人的な意見としては「多すぎる」方がまだましかな。 

 

少ない場合は、

塾のテキストのほかに問題を探してこなければならない上に、

解答を解説してくれる人が必要になります。

 

逆に多すぎると、

親が子供の状況を判断して、宿題の取捨選択をしなければならない。

 

どちらも大変な作業ですが、

テキスト以外の問題を探すほうが大変でした。

またテキストの問題なら塾で質問ができますが、

それ以外の事を質問するのは難しいです。

 

お子さん自身が自分の苦手な単元を把握し、

その対処方が分かり、サクサクと学習できればいいのですが、

小学生でそこまでできるのは、非常にまれでしょう。

 

塾以外に的確な判断をしてくれる大人がいる場合は、

宿題は少量でも問題ない。

ですが普通は、塾が出す宿題で知識の定着を図るのが一般的ですね。

そのためには、やはり宿題の量はそこそこ必要です。

 

塾は宿題の取捨を認めている事が多いです。

学校のように「全員が同じようにしないとダメ!」という感じではない。

 

宿題の取捨選択、親が頑張るしかありません!

 

 

次回は  ⑥転塾したいができない!< 我が家の経験談>   です。