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中学受験 <我が家の体験談・その1> 転塾したい!「合わない塾で苦しむ」の巻

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 息子は現在高校3年生。

大学受験の事を書こうと思っていたのですが、

最近はほとんど塾と本人にお任せ状態。

喜ばしい事なのですが、ここで書くことがない!

 

暫くは親がどっぷりと関わった「中学受験」について書いてみようか。

とう事で、あと3回ほど中学受験編が続きます。

 

 子供に無理をさせたくないという思いが仇となる

 

通っていた塾の校舎が閉校に

小学3年生の時に最初に通った塾は、

校舎が1年後に閉校となってしまいました。

 

車で片道40分の基幹校に通うか、

同じく15分の他塾に移るかの選択となり、

子供に無理をさせたくないという理由で「近くの他塾」に移ることにしました。

 

この「子供に無理をさせたくない」という私の思いが、

その後も様々な場面で悪影響を及ぼすことになります。

 

他塾を見学するが 

この「近くの他塾」は、3年生になる時に一度見学に行ったのですが、

どうも合わないような気がしたんです。

特に校舎責任者(校責)の考え方に、強い違和感を感じました。

 

クラスも2つしかなく、生徒数は20人余り。

校責ともう一人の講師で算数を担当、

後は国語担当の講師が一人という、大変小規模な校舎でした。

 

何となく嫌な予感がしたので、その時は通うのはやめたのですが、

4年生で塾を移るとなった時、

もう一度見学に行こうという事になりました。

 

というのもその校責は小規模校にも関わらず、

息子の志望校に多くの合格者を出していたので、

その点では魅力があったからです。

校責への違和感は私の感覚的な事なので、

主人にも意見を聞こうと思い、夫婦+息子で説明会に参加しました。

 

説明会では、

私はやはり1年前と同じような違和感を感じたのですが、

主人は「特に何もない」と言う。

クラスも上のクラスに入ることができたので、

私の気のせいかと思いそのまま入塾することにしました。

 

これが悪夢の始まり。

 

 

合わない校舎

ここからは少々、過去の塾講師に対する「愚痴」になります。

ご了承くださいませm(__)m

 

校責への違和感 

その小規模校の校責(算数担当)は、

息子の志望校に多くの合格者を出している優秀な方だったのですが、

非常に理想的といいますか、

小学生ではなく、大人を想定して校舎の方針を決めるような人でした。

中学受験は精神年齢の高さが要求がされる。

なので言ってることはわかるのですが、やり方が納得できない。 

 

おまけに心理学を妄信している方で、

なんでも心理学の型に当てはめて対応しようとする。

「心理学的にはこうだから」がすべてと言う感じ。

 

元々は大学受験の高校生を指導していた方で、

小学部に移って10年ほど。

半分大人の高校生向けの感覚が抜けなかったのでしょうか。

 

とにかくもう、最初から違和感しかありませでした。

 

書面での連絡がない

 

違和感その1は、「書面での連絡はダメだ」という考え方。

口頭で連絡したことを子供がメモし、それを親に伝える。

そういう事がちゃんとできないと、受験生としては失格であると。

 

確かにそれは立派な事ですし、できたほうが良いに決まっています。

でも、やはり小学生。

間違いや忘れることもあるかもしれない。

最後には、言った言わないになるかもしれない。

親としては、大事なことだけでも書面で連絡してほしいです。

 

モヤモヤしたまま過ごしていた4年生の夏、

公開テストの時間変更が伝わっておらず、

入り口が閉まっていたので子供は炎天下で2時間待ちぼうけ。

この時はさすがに母はキレました。

 

すぐに本部に連絡をするも、校責からの返事は

「お休みされていたので伝わっていませんでした」。

どうやら息子が休んでいた日に連絡をしたらしいのです。

 

でも校責からはたったそれだけ。

伝わっていないことの説明だけ。

これ、どう思います?

 

その日は真夏で外は非常に暑かった。

しかもお昼の1時からの2時間です。

体調は大丈夫ですか? くらい言えないのでしょうか。

もう怒り心頭。

 

今後は保護者に書面で連絡をしてほしいとお願いしたものの、

「わかりました」との返事にもかかわらず、その後も一切なし。

業を煮やして再び塾の相談窓口に連絡するも、なんの解決もなされず。

この時に転塾していれば、と後悔しかありません。

 

保護者への連絡もいい加減 

書面での連絡がないのは、保護者に対しても同じでした。

何曜日にどういうことがある、と言うような

その校舎独自のスケジュールは一切連絡なし。

 

おかげで質問専用の日があることを、半年間知りませんでした。

同じ塾のお母さんからの情報で初めて知ることに。

こんなことってありますか?

 

「商売として、このやり方はどうなんだろうか?」と思うような事がたくさんありました。

塾を学校と勘違いしているのではないだろうか?

 

質問ができない

わからない問題の質問も、非常にしずらい環境でした。

授業とは別日に質問の日が設けられていたのですが、

講師の前に生徒がずら~っと並んで待つようなシステム。

後ろの長蛇の列が気になって、

落ち着いて質問できないのが普通ではないでしょうか?

 

授業の後には質問は一切受け付けない方だったので、

わからないことはその「質問の日」に聞くしかありません。

授業の後にきいてはいけない理由は、

「質問に来るという事はきちんと授業を聞いていないという事だ」とのこと。

 

確かにその通りかもしれませんが、

それは個々の質問内容によるのではないでしょうか。

子供によって個別に対応することはできないのでしょうか。 

 

親も相談できない

 子供の心理的な事には対しては熱心に話されるのですが、

(ただし一方的に決めつけられる)

親としては、受験に関する事とか塾のシステム的な事も聞きたいんです。

 

ところが「心理的な事」以外はどんな質問や相談をしても、

「どちらでもいいです」としかお答えがない。

何を聞いてもこれだけ。

本当にこれだけなんですよ。

 

どちらでもいいのはわかっているが、

こういう場合はこうだという、

何かプロとしてのアドバイスはないのか? とイライラ。

 

私は、気になることは知りたい、納得して進めたい性格なので、

プロとしてのアドバイスがほしいのです。

塾に通っている理由の半分は、助言がほしいから。

 

こういう性格の親は、

あのような「親は一切、何も言ってくるな」という

シャットアウトタイプの塾全く合いませんでした。

 

宿題が異常に少ない

とにかく宿題の量が少ない。

5年生になっても、算数・国語で1時間ほどしかかからない。

授業内容の定着には全く足りません。

 宿題の量はクラスによっても違いますね。

当時我が子は上のクラスにいたのですが、本来ならもっと多くてもいいはず。

あの少なさは考えられませんでした。

 

校責は「自学自習」を、これまた盲信している人で、

「自分で弱点を見つけて自分で克服する」を塾で実践しているようでした。

そのために宿題は最小限にしているのだと。

 

はい、お考えは非常によくわかります。

あなたは正しいです。

おっしゃる通りです。

でも我が子はそんな立派な子供ではないので、

宿題に関しても全く合いませんでした。

 

こんなことでいいんだろうか?と思いつつ、

4年生の間は成績も落ち着いていたので、

そのままにしてしまいました。

 

「超優秀児のための塾」だった

途中で気が付いたのですが、

この校舎は「超優秀児」が通うべき校舎だったんですね。

 

自学自習ができ、

自分を律することができ、

サクサクと知識を吸収するような超優秀な小学生

 

校責はそういう、極少数の「超優秀児」しか眼中になかった。

当然と言えば当然です。

塾であり学校ではないのですから。

我が子は最初から通うべきではなかった。

全く愚かでした。

 

でもあの当時、あの校舎にそういうタイプの優秀児がいたかと言うと、

多分いなかったと思う。

優秀なお子さんは何人かいましたが、

校責が理想とするようなタイプではなかったような・・・。

 

他のお母さん方はどう思っていたんだろう?

そういう事(塾を批判するようなこと)は話さなかったので、

今となってはわからないですが。

 

 

次回は  中学受験ン<我が家の体験談・その2>「また校舎が閉校に!」 です