息子と受験と狂想曲

受験と教育よもやま話

<中学受験>進学塾の選び方④ 下位クラスほど「基幹校」に通った方が良い(と思う)

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個人の経験です。一つの意見としてお読みください

 

4クラスを乱高下した息子

手の遅い息子はサッピクス・浜学園のような最大手塾は諦め、

それ以外の某大手塾に通いましたが、

4年生から受験終了までの間に、

上から2番目クラスから最下位クラスまでの4クラスを経験しました。

しかも途中で校舎も変わっていまして、

基幹校と小さな校舎の両方を経験しています。

 

4クラスとは、なんというジェットコースター現象でしょうか。

V字の軌跡をたどったのでまだ良かったのですが、

それでも当時は地獄のような毎日で、思い出したくもありません(T_T)、

 

大きな校舎か小さな校舎か

塾が決まれば、

規模の大きな基幹校に通うか、それとも近くの小規模校に通うかで迷いますね 。

 結論から言いますと、

お子さんの実力がその塾で最上位レベルなら、基本どこでもいいです。

上位レベルなら、できれば基幹校をお勧めします。

下位クラスの場合は、基幹校に通った方がいいと思います。

 

「基幹校」とその他の校舎との違い

 

一番の違いは、当たり前ですが「数」です。

 

 基幹校は生徒数も多いし、クラスの数も多い。

クラスが多いと通常のクラスが「志望校別」のようになるので、

よりピンポイントな指導を受けることができます。

 

講師の人数も多いので、一人の講師が兼任するクラス数も少なく、

そのためか小規模校よりもきめ細かな対応をしてくれます。

 

我が子が最下位のクラスにいた頃、

そのクラス専用の、苦手克服プリントの束をもらったことがあります。

専任講師の手作りだったのでとても感動しました。

こういうところは、基幹校でしかできない対応かなと思いました。

 

逆に、小さい校舎になればなるほど講師の人数は少なくなります。

一人の講師が上下のクラスを兼任している場合も多いです。

そうなると、決して授業や指導に手を抜くという事ではないけれど、

それ以上のことは、なかなかしてくれません。

というか、手が足りなくてできない。

そういう印象を受けました。

 

 

クラス数も少なく、小規模校の場合はたいてい2、3クラスではないでしょうか。

クラスが2つだと、クラス内の学力の幅が大きくなってしまい、

授業の内容(速度や難易度)が合わない可能性もあります。 

 

そして最後に、

基幹校にはその塾の主力講師が配属されます。

これは大きなポイントです。

同じ料金ならば、優秀な先生に習いたいと思いませんか?

最上位クラスは勿論ですが、

上位クラス(志望校が偏差値60台)までなら、そうした主力講師が受け持つ可能性も大きいです。

 

塾の対応を常に注視しておく 

小規模校を全否定するわけではないのですが、

生徒数が少ないから対応が丁寧だろうと思うのは少々危険です。

最初の半年間の通塾で、その校舎の指導や対応をよく吟味しましょう。

(もちろん、丁寧な指導をしている小規模校もあると思います。) 

 

塾は商売ですから正直です。

最上位レベルのお子さんはどの校舎でも大事にされます。

優秀な講師が向こうからやって来てくれることもあります。

息子の通った塾でも、

小2からずっと無料で、個別指導を受けていたお子さんもいました。

(最難関中学に一桁の順位で合格されたそうです(*_*))

 

我が子が「最上位レベル」でない場合は、

塾がどういう指導をしているのか、常に確かめておく必要があります。

 

決して安くはない授業料を支払っているのです。

満足のいくものでない場合は、まずは他塾の季節講習を受けてみましょう。

その塾が気に入れば転塾です。

 

 

次回 「⑤塾には向き不向きがある 転塾を決める時」

へ続きます。