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受験と教育よもやま話

<中学受験>進学塾の選び方③  先ずはトップクラスの大手塾から試してみよう

 


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 あくまで個人の経験による意見です。

トップクラスの大手塾 

関東ならサピックス

関西なら浜学園が最も有名な進学塾でしょう。

どちらもその地域の最難関中学、

開成や灘に多数の合格者を出している塾です。

現在は関東・関西それぞれに進出していますね。

 

*関東と関西では受験の形態や傾向が違うので、

当然、塾の姿勢やあり方も違うと思いますが、

ここでは一般論として語ってみます。

 

トップクラスの塾はとにかく「速い」

トップクラスの大手塾の特徴は「スピードが速い」こと。

授業の進め方は勿論、

黒板の板書も速い(消すのも速い、ぱっと消される)、

問題を解く時間も短い。

とにかくスピードが求められます。

 

何故なら、中学受験はスピード勝負だからです。

速くないと話にならないのが中学受験。

最難関や難関中学を目指しているなら、

何としてもこのスピードに近づく必要があります。

 

「我が家はそこまでの難関校は目指していないし・・・」と言う場合でも、

お目当ての塾がまだないのなら、

取り敢えずはトップクラスの大手塾から試してみましょう。

  

大手塾はノウハウを持っている

サピックス浜学園のような大手塾は、

多くの受験生を合格させているだけあって、

合格させるためのシステムが完成されていると思います。

(合う合わないは別として)

 

塾は改革を繰り返して実績を上げていくので、

改革後の勢いのある塾もねらい目なのですが、

まだその結果がはっきり出るまでは心配ですよね。

 

塾が勝手に子供の学力を上げて、

志望校に合格させてくれるわけではないですが、

「多くの成功例を知っている」と言うのは強みです。

 

有名塾が塾のトップとして君臨するには、それなりの理由があるはず。

まずはその「理由」を直接肌で感じてみましょう。

合わなければ転塾すればいいのです。

5年生までなら転塾はいつでもできます。

 

体験授業の様子をどう捉えるか

我が家の息子は、転塾を考えていた小学3年生の夏、

これらの大手塾の体験授業や季節講習を受けました。

ところが見事に撃沈。

スピードの速さに全くついて行けませんでした。

我が息子、遅いですからねぇ。

 

その時は「こんな状態で授業を受けても無意味だなぁ」と思い、

他塾に入塾させてしまいました。

その当時、入塾を決めた塾の実績(合格者数)は、

息子の志望校でいうと第2位でした。

(第一位は、この諦めた大手塾)

 

でも今なら、その大手塾にそのまま入塾させると思います。

 

3年生から進学塾に通っていましたが、スピードは普通。

いきなりあの速さについて行けと言うのが無理と言うもの。

3年生から4年生の半ばくらいまでは慣れる期間と割り切って、

そのまま通わせればよかったと思います。

これが我が家の一つ目の後悔です。

 

我が家の失敗から思う事 

サピックス浜学園は最難関を狙う人が行く塾ではないですか? 」

 基本的にはそうなのだと思います。

 

実際には幅広い学力のお子さんが通っているのですが、

我が家も「最難関を狙う人が・・・」と思っていたので、

どこかに躊躇する気持ちがありました。

 

息子の第一志望校は偏差値60台後半(当時)の難関中学だったので、

最難関を狙う大手塾では競争が激しすぎるのではないか、

クラスが上がらないまま終わるのではないかなど、

始める前から余計な心配をしてしまいました。

 

でも難関中学を狙うという事は、

最終的には最難関志望のお子さんたちと競い合う事になるのです。

 

我が子の志望校だった難関中学の場合、

まずは最難関志望者が保険として席を取る。

その残った席を、第一志望者が競う事になるのです。

結局は最難関志望者に近い実力がないと、

難関中学の合格は厳しいものになってしまいます。

 

我が家の失敗から思うのは、 

受験はいつでもなんでも、

難しいところ、負担の大きいところから始めた方が良いという事です。

 

行きたい学校がすでに決まっている場合でも、

最初から「そこ」に焦点を当てるのではなく、少し上を目指してみる。

そうしたほうが合格がより確実になると思います。

 

小学3年くらいまでのお子さんは、どこまで伸びるかは未知数です。

最初から「うちの子はこのくらいかな?」と決めつけたり、

「子供に過剰な負担を掛けたくない」などと心配せず、

上を目指して挑戦した方が後悔しなくて済みます。

 

何年もかけて勉強するのですから、

受験が終わった時に親も子も、

「やり切った」という気持ちを持ちたいですよね。

 

 

次回④「下位クラスは基幹校に通った方が良いと思う理由」です。