息子と受験と狂想曲

受験と教育よもやま話

<中学受験> この時期になると必ず出る話題、入試の前に学校を休むか否か。

f:id:kaze-hikaru:20191114213649j:plain

<画像はイメージです>

 

中学受験の都市伝説 

 

息子が中学受験をした頃には、受験に関するいくつかの「都市伝説」がありました。

もっともよく出たのが「小学校を休む子は受験に落ちます!」というもの。

小学校をないがしろにする子は合格なんてしない、と言う意味で言われていました。

 

大丈夫、落ちません。

小学校を休んだくらいで落ちませんので安心してください。

 

我が家は受験前の約1か月近く小学校はお休みしましたが、

無事に合格しております。

冬休みを挟んでなので、実際の欠席は3週間くらいでしょうか。

休んだ理由は、息子の睡眠時間を確保するため。

このまま学校に通えば倒れるのではないかと心配だったので、

12月の初めに休むことを決めました。

ちょっと目立つ欠席日数でしたが、

進学先の中学からは何も言われませんでした。

  

学校を休むことへの心配 

 

実際に欠席するとなれば、いろいろと心配なことがありますね。

よく聞くのが次の2点ではないでしょうか。

1、生活や勉強のリズムが崩れるのではないか?

2、学校での人間関係がおかしくなるのではないか?

 

これらについては正直なところ、

どうなるかは親御さんにしかわかりません。

日頃のお子さんの様子から、

リズムが崩れてしまう子なのか、

学校での交友関係はどうなのかおおよその見当はつくと思います。

 

個々の問題なので一般論はあまり役には立ちません。

親が大丈夫だと思うなら大丈夫です。

ここは自分を信じましょう。

 

ただこれだけは。

親子ともに、日頃の言動には気を付けておく事!

受験や勉強に関して、他人を不快にさせるような強気な発言は控えたほうが無難です。

ジャガー横田さん家のようにならないために、最低限の気遣いは必要だと思います。*1

学校の授業を軽く見るような発言はしない、

学校にはできるだけ協力的な態度を示しておくなど、

トラブル防止のためにできる事はしておきましょう。

   

できれば小学校の了解を得た方が良い

 

連続して欠席するのなら、

学校には事前に連絡しておいた方が良いと思います。

休むことで、同級生や担任の先生にはどうしても迷惑をかけてしまうからです

 

受験の時期は卒業に向けての準備の時期でもあります。

いつまで欠席するのかが分からないと担任の先生は計画が立てられません。

同じようにクラスメイトにも迷惑をかけてしまいます。

普段の係りの仕事や掃除当番などは誰かに代わってもらわないといけなし、

毎日の配布物や連絡などでもお世話をかけます。

 

迷惑をかけることに対しては、親が頭を下げる必要があると思います。

受験をどうしても知られたくないという事情があれば別ですが、

そうでないなら、学校には正直に話したほうが良い。

 

学校や担任の先生が、中学受験に対して否定的な考えだと厄介ですね。

「休んではいけない」とは言わないでしょうけど、

受験後に子供に何か言われたらと心配ですね。

 

でもね、たとえ正直に話さなくても多分バレます。

というか、すでにバレていると思います。

正直に説明しておくと、

何かあった時の対処がしやすいと思うのですがどうでしょうか。

 

我が家は、校長・教頭・担任の先生にそれぞれお手紙で事情を説明し、

学校を休むことへの了承を得ました。

配布物は毎日、私が受け取るため学校に通いました。

 

気遣ってくださる先生もいましたが、

すべての先生から笑顔で応援していただいたわけではありません。

でも仕方ない。

迷惑をかけているのはこちらです。

子どものために黙って頭を下げておきましょう。

 

調査書が必要な学校は要注意

 

欠席に関して注意したいのは「調査書」です。

願書と一緒に調査書を提出する学校は、

4年生の間に詳細を調べておく必要があります。

 

多くは試験の結果重視で調査書は参考程度にしか見ませんが、

合否に影響する学校もあるようなので注意が必要ですね。

 

また小学校卒業後ですが、

進学する私立中学へは報告書が提出されます。

ここにも欠席日数は記載されます。

これも大抵は見るだけですが、あまりに多い場合は目立ってしまいます。

一般的に問題になる欠席日数は年間10日を超える場合

これは年間授業日数の5%に当たり、ここを基準にしている学校が多いです。

10日とは、かなり厳しい数字ですね(*_*;

 

これは昔々の話ですが、

灘中学で欠席が異常に多いお子さんが合格を取り消された、

という話を聞いたことがあります。

実際にどのくらいの欠席日数だったのかはわかりませんが。

 

そのころの塾は日中でも大っぴらに自習室を開けていたようですが、

息子が受験したころは、内緒でひっそりと開けていました。

この事件が原因なんでしょうかね?

結局開けてるんですけど、今はどうなんでしょうか。

 

最後は親が決めること 

 

休みたいのなら休んだ方が良い。

休みたくないのなら休まなくても大丈夫。

 

この時ばかりは、周りへの斟酌は無用です。

ましてや周りに合わせるのはもってのほか。

受験は何より、後悔のないようにするのが一番です。

お子さんがどうしたいか意見は聞くべきですが、

最後は親御さんが決めてあげてくださいね。 

 

*1:合格した私立中学校を「滑り止め校」と何度も放送され、それに対して名指しされた中学校の保護者からクレームがあった。公立中学に進学したのはこれが原因の一つと言われていますが真偽は不明です