息子と受験と狂想曲

受験と教育よもやま話

<大学受験>高3の秋、数学の先生とついに決裂。数学においては我が道を行くと決めた息子。

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「中学受験・我が家の体験記のまとめ」を書くはずだったのですが、

なかなかまとめられず・・・(-_-;)

先に動きのあった「大学受験編」を書いておこうと思います。

 

 

数学の講師と衝突する

高3の秋、

ついに数学の個別塾を辞める事になりました。

 受験本番4か月前の決断です。

 

息子の言い分は次の通り。

「どうしても先生の言う通りにはできない。

納得できないまま受験本番を迎えると絶対に後悔する。

後悔したくないから、これからは自分のやり方ですることに決めた。」

 

それに対して数学の先生は、

「私は君のやり方を認めるわけにはいかない。

 自分のやり方を通したいのなら、他の先生に付くしかない」

 とおっしゃったそうです。

もっともなお答えです。

 

何度か話し合ったそうですが考えはお互いに変わらず、

結果、数学の先生とは決裂。

 

 

なにがそんなに問題だったのか。

 以前、息子は数学の解法パターンを覚えられないと書きました。

 これです。

everyday-diary.hatenablog.com

 

解法パターンを覚えられない

 

私自身は全く数学ができない人間なので

ここからは息子の言う事を鵜呑みにしての話になります。

 

息子「自分は解法パターンがどうしても覚えられないし覚えたくもない。」

「じゃあ、試験の時はどうやって解いているの?」

息子「雰囲気で解く。」

「雰囲気?」

息子「こうなんじゃないかなぁ~と思って解いていくと何となく解ける。時間はかかるけど、解いた問題に関しては間違ったことはない。でも同じ問題でも次にやるとやり方が違う。」

「・・・」

息子「だから「図形」と「確率」が好き。もともと公式がないから。」

「ひょっとして学校の試験もそれで点数が低いの?」

息子「多分ね。習った方法で解くのはイヤだから、いつも違う解法で解くことにしてるし(^^)v」

「してるしって・・・それでいいの?」

息子「いつも〇をくれるよ。アドバイスも書いてくれるからいいんじゃない。」

 

私としては、

「息子は数学ができない訳ではなかったんだ (^^)/」と、ちょっとうれしかったのですが、 

夫(工学部出身)に話すと、

「何故そんな事をするのか、意味が分からない」。

 

そうかぁ、やっぱりダメなのか。

 

「受験数学の王道」から解放される

 

受験数学との戦い

息子はこういう人間なので、先生とは衝突します。

 

当然、塾の先生は「受験数学の王道」を伝えようとされます。

至極普通の対応だと思います。 

解法パターンを覚えて、それを組み合わせて解いていく。

受験ではそういう風に解くしかないんだ、と何度もおっしゃった。

 

なぜそういう公式を使うのかを君に説明することはできない。

説明しても高校生には難しすぎて理解できない。

だから受験数学とはそうゆうものだと思ってやるしかない。

 

それを息子はどうしても受け入れられなかった、という事です。

 

受験適応力がないのかも

でもかつて同じような状態だった私には、我が子の言っていることがわかります。

なぜそれをしなくてはならないのかが分からないのに、ただ暗記だけを強いられるのは苦痛でしかない。

 

「今わからなくても、「あぁ、あれはこういうことだったんだな」とわかる時が来る。だから今、全部理解できなくても、取り敢えず暗記しておくことは大事なんだ。」

 

この考えは正しい。

年を取った今、本当にそう思う。

でもそうだと頭では分かっていても、身体が付いていかないんです。

でもこの「取り敢えず覚えろ」に上手く適応できないと、「受験」には向かないという事になるのでしょうね。

当たり前のことか・・・。

 

塾を辞めなくてはならないのは残念ですが、本人はいたって元気。

「数学、がんばるぞー!」と妙に張り切っています。

「受験数学の王道」を強制されないので気分がいいらしい。

「やっとあれから解放されたわ~」とすっきりした様子。

今日も朝6時に起きて、数学をしていました。

 

やれやれ、

どうかこの先、良き方向へ向かっていきますように。