高2の冬に志望校変更<中篇> 数学の「解法パターン」が暗記できない
流転の志望校
息子の志望校は二転三転。
文系と理系の間を行ったり来たり。
京大の学部をあっちこっち。
すべて消去法で志望学部が変わるという一番ダメなパターンです。
「何がしたいのかはっきりしない」という理由で、
そのような有様になっております。
文系にすると決めたのは高2の秋。
やっと「京大・教育学部」で落ち着いたと思っていたら、
「京大数学が全く解けない」と愚痴り出すことに。
そういえば高2の夏休みも「数学ができない」と言ってたなぁ。
なんだか不穏な空気。
数学に泣く
恐るべし京大数学
息子は思うようにできなくなると愚痴る奴です。
「もうダメだ、絶対にできるようにならない」と
負のオーラ満載で家の中に暗雲が立ち込めます。
「ああ、また始まった」と思いつつも、
「高2の夏や秋に解けたらそりゃ天才だよ。まだまだこれからこれから。」
と励ましていたのですが、
その冬、とうとう「京大は諦める」と言い出しました。
単なる愚痴ではなかったようです・・・。
京大数学は、ピクリとも手が動かないらしい。
先ず、入り口が何処にあるのかが分からない。
「入り口はどこでしょうか~?」と、
問題の周りをうろうろしている間に終わるんだそうです(T_T)
う~む、確かにこれは厳しいぞ。
数学、やはり息子には難問すぎたのか・・・。
志望校変更に寝込む母
「100年やっても解ける気がしない」という理由で、
高2のクリスマスイブに志望校が変更となりました。
恥ずかしながら、母は丸2日寝込んでしまいました(-_-;)
「この成績で受かると思っていたんですか?」と言われそうですが、
ずっと目指していたところを変えるって、単純にショックです。
数学以外はどうにかなりそうだったので、余計に悔しい。
でもセンター模試も落ち着かないですからねぇ・・・。
(*ただし変更した大学は息子にはもったいないほどの大学です)
「公式」が頭の中を通り過ぎていく?
数学は暗記?
息子はもともと、数学は嫌いではないが苦手という人。
しかも暗記が嫌いなので、数学の「公式」を覚えるのも大嫌いです。
「公式」と聞いて数学嫌いな母は、
「物理の公式みたいなもの? X=2a・・・とか?」
と思っていたのですが(恥ずかしい(-_-;))、
「公式を覚える」と言うのは、
「この問題はこういう形式で解いていく」という
解法のパターンを覚える事を言っているんだとか。
あの和田秀樹さんが「数学は暗記だ!」と言ったのはこういう事なんですね。
なるほど~。
覚えられないという衝撃
息子は高3になるまで、数学は地底を這うような成績でした。
これは「公式を使わずに解いていた」ことが原因だったようです。
パターンを覚えないのですから、
初見の問題を解いている、という感じになるのでしょうか?
当然その問題だけにすご~く時間がかかり、
トータルとしての点数は散々なものになっていました。
それでも本人はいたくご満悦で、
「公式を使わずに解いてやったぜぃ<(`^´)>」と自慢する始末。
これはいかがなものか?
塾の先生にも「公式を覚えて使え!」と始終言われているようですが、
本人は極力使いたくないと言い張っているそうです。
息子はもともと頑固で偏屈なところがある。
小学生の時も「その解法は納得できない」と、
塾の先生に食ってかかったことがあった。
「間違っているのだから、先生の言う通りにしてみたらどうか」と諭され、
しぶしぶ(半べそで)従ったという前科がある (T_T)
例によって偏屈風が吹いているのかと思っていたのですが、
よくよく聞いてみると「覚えられない」と言う(*_*)
「何度問題を解いても、暗記しようとしても、
公式が頭の中をするすると通り過ぎていく」らしい。
実はこれ、高3の9月の出来事です(*_*;
覚えられないとは、どういうことなのでしょうか?
一体この先、彼はどうなっていくのでしょうか?
後篇につづく・・・。