息子と受験と狂想曲

受験と教育よもやま話

高1の夏から続けた英語リスニング、2年後の成果は。

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リスニングをはじめて2年と3か月

 

高校1年の夏。

いつまで待ってもしようとしない英語のリスニング。

学校から配布されているトレジャー付属のCDは、

封も開けずそのままホコリを被っている。

ラジオ基礎英語は中学の間にやめてしまった。

 

これはマズイ。

リスニングはとにかく時間がかかる。

始めるには今がタイムリミットなのではないか?

 

焦る母をよそに、リスニングから目をそらし続ける息子に業を煮やし、

「一緒にしよう!」と誘ってみると、以外にもあっさり承諾した。

 

あの日からほぼ毎日続けたリスニングですが、

この2年と3か月で、どこまで聞き取れるようになったのか。

(最初は中学生2年生レベルから始めました。)

 

 センターリスニングの成果

 

まずはセンター英語のリスニング。

 

現在、正答率は7割~8割というところです。

決して高い数字ではありませんが、

高2の頃は半分もできなかったので随分な進歩と思うべきでしょう。

リスニング問題に必要な<全体の話を把握する>はできている思います。

大問毎の結果は以下のようになりました。

 

*第3問・第4問 

 

開始から2年目の、高3夏休みには聞き取れるようになりました。

しかし細部まできれいに聞き取れているわけではないので、

選択肢選びで<センターの罠>に引っかかてしまい、

12問中3,4問は間違います。

引っ掛けの選択肢を選んでしまわないように、

過去問や"コツの解説書"などで更なる練習が必要でしょう。

正答率は6割5分~7割5分。

 

*第1問・第2問

 

ここが意外に難しい。

状況も分からず突然会話が始まり、

しかも短いので「何の話?」と思っている間に終わってしまう。

この<短い会話>って、日本語でも難しいです。

途中から会話に入る時は、しばらく様子を見ますもんね。

何の話か分からないから。

 

そんなわけで19問中2問~4問間違い、

正答率は8割前後。 

 

国立二次のリスニング

 

志望校二次のリスニングも内容把握はできているのですが、

数字が出てくると弱いです。

 センターのように聞き取った数字を計算したりせず、

聞いたそのままを答えればいいのですが・・・。

まだまだ練習が足りないのでしょう。

現在の正答率は6~7割。 

 

2年間の経緯

 

高1の夏休み~高2の10月<開始~1年3か月>

停滞期*

 

1年以上続けているのに、上達が感じられず焦り始めていた時期です。

「こんな話をしているのかな?」と少しわかる程度。

しかもかなり集中して聞かないと、それさえも分からない。

主語と動詞だけ聞き取ろう! と頑張っていました。

非常に疲れるので、その分視聴回数は少なくなります。

 

高2の11月~高3の夏休み前<開始1年4か月~2年弱>

*成長期*

 

リスニングの成果が出ないので、

もう少し強化が必要だと練習時間を増す。

その後志望校が変わり二次でリスニングが必要になったのでちょうど良い時期でした。

翌1月からは、二次対策のCDを加えて練習を開始。

 

スクリプトシャドーイングと音読の回数も増やしました。

本当はそれぞれ10回くらいすればいいのですが、

そこまで時間が取れないのでシャドーイングを3回に。

 

学校の英語リスニングテストで点数が取れるようになってきたのはこの頃からです。

やっと校内の平均点が取れるようになりました。

それまでは平均点の半分くらいですからね・・・。

この時期の中盤、高3の春ごろからスクリプトを聞くのも少し楽になり、

回数を増やしてもそれほど苦にならないようになってきました。

 

高3の夏休み~高3の10月<開始2年~2年2か月>

*レベルアップ後の停滞期*

 

センターリスニングは過去問演習を開始。

正答率8割に到達。

やっと成果がでてきたね、と喜んだ時期。

ところが模試となるとなかなかうまくいかず、

6割程度になってしまう。

 

高3の11月以降<開始2年3か月> 

二次の過去問演習を開始。

内容把握はできているので、解答の英作文の練習をする。

 

どれくらいの時間、英語を聞いたのか?

この2年3か月の、

家庭での英語視聴時間を計算してみました。

 

高1の夏休み~高2の秋は、

スクリプト視聴が2回で約5分。

音読1回、シャドーイング2回で10分。

 

高2・秋~高3・11月は、

スクリプト視聴が4回で約10分~15分、

音読2回、シャドーイングが3回で15分。

 

センターリスニングが聞けるようになるまでの2年3か月。

できなかった日が1割あったとして計算すると240時間。

 

決して多くはないですが、

これくらい聞くとセンターは何とかなるという事でしょうか。

たった20分程度ですが、

毎日続けるとそれなりの成果はあります。

前半がかなりライトな練習量ですから、

ここでもっと頑張ると結果はもう少し早く出ると思います。 

  

練習成果のまとめ

 

高1夏から高3の夏までの2年間、

毎日10分~20分英語を聞き続けると

センターレベルの英語なら聞き取れるようになる

という結果になりました。

英検でいうと準2級から2級くらいでしょうか。

 

ただし英語を聞き流すのではなく、

音読とシャドーイングを必ずすること。

特にシャドーイングは大事です。

ディクテーションは時間がかかりますから、まずはシャドーイング

真似をしないといけないので集中して音源を聞くことになる、

これが効くんだと思います。

 

リスニング対策は早い目に始めよう

 

来年度からの「共通テスト」はリスニングの配点が高くなりますね。

時間は変わらず30分ですが、点数が50から100に

しかも大問数が全4問から全6問に増え、

更に第4問以降は問題文の放送が1回のみになるようです。

噂では内容も難しくなるんだとか。

 

でも多分、第5,6の放送速度は遅くなるのではないかと思います。

今でも第1問は早いけれど、第4問はけっこうゆっくりですから。

1回しか流さない、しかも難しいとなれば、たぶんゆっくり目だと思います。

あまり心配せずに、準備だけはしておきましょう。

 

ますますウエイトが高くなるリスニング。

高校生になったら、

とにかくリスニングだけはしておいた方が良いです。

 

すぐにできるようにならないので、

まだ受験には日がある高校1,2年生の間に

ガンガンやっておくのと良いと思います。

 

英検の2級、できれば準1級を目指すと良いのではないでしょうか。

準1級合格はかなり大変ですが、

リスニングだけでも到達すれば、

センターは勿論、国立二次も怖くありません。

 

リスニング対策はぜひ、お早めに。