息子と受験と狂想曲

受験と教育よもやま話

中学受験・学校選びは難しい~進学してみないと本当のレベルはわからないという事~

 

*これは私個人の意見であり感想です。

 当然「そうではなかった」という意見もあるかと思います。

ですのでどうぞ1つの例として読んでいただければと思います。

 

 

学校だけで完結できるのは優秀だから

大学受験体験本などで、

「学校だけで頑張りました!」とか、

「学校を信用していました!」などという文言をよく見かけます。

立派なことだと思いますし、そうあってほしいと思います。

 

でもそれは、実は誰にでもできることではないんです。

 

確かに学校一本でやってくれれば、親としては 非常に助かります。

学校も、講習や特訓、模試の解説会などなど、

いろいろとやってくれるので、それに参加できれば良いに決まっています。

 

でも、そこにはちょっとしたカラクリがあるんです。

(カラクリというか、当たり前というか) 

 

学校主催の講習会や特訓というものは、

上位3分の1辺り、

よくて半分くらいまでに照準を当てて行っているのではないかと思うのです。

これは私立の進学校としては仕方のない事だというのは承知しています。

 

しかしその場合、

わが子のように下位3分の1にいる層にとっては、

あまり意味がないんですね。

授業の速度やレベルが合わないんです。

 

「わからない授業を2度聞いたらわかるようになるのか?」

という事と同じ。

つまりは、学校だけで完結できるというのは優秀だからなんです。

 

入学後に塾は絶対に利用したくない、

もしくは学校をめいいっぱい利用したいと考えているなら、

上位3分の1、悪くても半分に入れるような学校に行くことが一番だと思います。

  

学校の真のレベルは入学するまでわからない

しかしここでまた問題があります。

この上位3分の1に入れるかどうかというのは、

進学するまでは、意外とわからないんです。

 

どういうことかと言いますと、 

その学校に実際に通う生徒さんは、

公に発表されている偏差値通りじゃない、

という事なんです。

 

中学受験の場合日能研のR4」というのがありますね。

合格可能性80%の偏差値はこれこれです、っていうあれです。

 

あの数値を見て、

「あぁ、この学校はこのくらいのレベルなんだな」と、

一応の目安を付けますね。

でもお分かりかと思いますが、

日能研R4」とは、

「このくらいの偏差値だったら、まぁまぁ合格できますよ。」

というだけの事なんです。

つまり、

その学校の上の方には、どんな生徒さんがいるのかまではわからないという事です。

同じく下の方もです。

 

 

成績上位層はとんでもなくできる

努力ではどうにもならない

どの学校にもびっくりするほどできる生徒さんがいます。

「なぜここにいるんですか?」という雲上人がいるものなのです。

しかもそんな人が複数いて、

上位の厚い厚い鉄板のような層を作ってしまう。

どれだけ努力しようとも、決して破れない天井を形成なさいます。

 

学校のランキング(嫌な言葉ですが)とは、

この<優秀層の厚さ>ランキングです。

偏差値が高くなれば、それだけ優秀層も厚くなる。

下になれば薄くなる。

でも<ゼロ>ではないんです。

国公立医学部や旧帝大に複数の合格者を出している学校は、

どこでも状況は同じだと思います。

 

小学校での「神様」が「できない子」になる現実  

子供の性格によっては、

これが致命傷になる場合があります。

もちろん上位層の人達が悪いわけではありません。

底に沈んでいるのは、どこまでもわが子の問題です。

 

でも、

「俺はできる!」と思うことでやる気が出るタイプ、

「君はできるね」と褒められて伸びるタイプの子は要注意です。

 一気にやる気を無くす危険性があります。

 

小学校や受験塾でたとえ上位であっても、

進学した学校で、また再び並び直されるわけです。

当然最下位もできてしまう。

 

進学校の”あの試験”に合格しているのですから、

どの子も今まで<勉強ができない>という状態になったことはないと思います。

にもかかわらず、下位になってしまう。

小学校では勉強の「神様」だった子が、

いきなり「できない子」になってしまう。

これはかなりキツイ現実だと思います。

 

この状況が何年も続くのは、親子にとって精神的に良いはずはありません。

「もう、学校の順位は気にしないようにしよう!」

と思っても、やっぱり気になるものです。

 

学校選びに成功の法則はない 

学校選びとは、さほどに難しいのです。

結果的に上手くいかない場合、どうしても後悔の念がでてしまいます。

息子は学校生活はとても楽しいようですし、

親も進学先の学校は大好きなんです。

ただ、成績が底に沈んでしまうと、

本当に合ってたのかなぁと思ってしまうんですね。

 

f:id:kaze-hikaru:20190814101847j:plain


 

色々と書きましたが、

結果良ければすべて良しです。

最終的には、その時に好きだった学校を選ぶしかないのかな、とも思います。

 

これから秋、冬と、

志望校を絞っていく時期になって行きますね。

十分に迷ってください。

そして納得のいく答えを出してください。

 

 

みなさまの健闘を祈っております。